履歴書を書き始める前のチェック! 履歴書職歴書き方の基本

フリーランスの履歴書も、一般的にある履歴書と同様で、住所・氏名・職歴・資格などを記入していきます。
職歴に関しては、フリーランスと書くべきか悩むところではあると思いますが、企業側はこれまでどのような人物で、どのようなことをやってきたのか、それが企業として役立つのかという点です。採用・不採用が左右される書類に、フリーランスとしてはどのように職歴を記載すればよいのか、基本的な書き方について確認していきます。

1.職歴欄の書き方の基本と注意点

職歴欄へは「社名、入退社年月日」を書く

履歴書の職歴欄には「在籍した会社名」「入退社年月日」を一般的に記入します。
所属企業の事業内容、従事していた業務内容、退職理由については職務経歴書に記載しましょう。
また余白に気を付け、文字の開始位置を揃えると見栄えが良くなります。

正式名称で企業名を記載

企業名・部署名は略称ではなく正式名称ですべて書きましょう。年号は統一するようにしましょう。

2.個人事業主の際の履歴書と職務歴の書き方・注意点

多くのフリーランス経験者が「フリーランス時代の内容は職歴に記載してもいいのか」という疑問を抱くと思います。しかしフリーランスとして活躍していたという経歴はあなた自身の情報としては十分な材料になりますし、実績を見れば業務にふさわしい能力を持っているのかを測ることができます。正しい表記の仕方がありますのでルールに沿って正しく伝えるようにしましょう。

履歴書の表記:フリーランス?個人事業主?

個人事業主は法人を設立せずに事業を行っている人であり、法人を設立していなければフリーランス=個人事業主となります。フリーランスという言葉には特に定義がないため個人事業主と記載するようにしましょう。

履歴書の表記:使う言葉に注意

契約社員・社員としての際には、入社・配属・退社という言葉を職歴の欄に記載すると思いますが、フリーランスの場合はその言葉は使いません。過去に在籍していた企業について記載をする場合には、自己都合による退職の場合は「一身上の都合により退職」、倒産などによる退職の場合は「会社都合により退職」とするのが一般的です。
◎例:正社員・契約社員
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20年4月
株式会社○○ 入社
○○支社 営業部 に配属。
新規顧客開拓を担当。
24年12月
一身上の都合により退社。
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◎例:個人事業主
・開業届を出し事務所を設立している場合
フリーランスとしては、開業、廃業、従事、請け負うという言葉を使用します。また、仕事の依頼主が株式会社ではない場合、秘密保持契約により相手企業名を記載できない場合は案件の内容を簡潔に記載しましょう。
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20年1月 ○○事務所設立 個人事業主として開業
21年2月 コピーライターの仕事に従事
22年6月 ○○株式会社の仕事を請け負う
25年12月 一身上の都合により廃業
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また、近年、クラウドソーシングの普及により、クラウドソーシングを提供するクラウドソーシング会社に登録して、収入を得る人が増えています。この場合の書き方はどうすればよいでしょうか。

・開業届を出さずクラウドソーシングを活用している場合
クラウドソーシングサイトの登録期間、請け負った案件件数等を記載します。また、退会が一身上の都合ではなく、サイトが閉鎖したことによるものである場合には、サイト閉鎖により退会(登録解除)と記載します。サイトは、実際に登録しているサイト名を記載しましょう。
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20年11月 個人事業主として活動
21年2月 クラウドソーシングサイトにwebデザイナーとして登録。
22年6月 ○○株式会社の仕事を請け負う
25年10月 クラウドソーシングサイトを一身上の都合により退会。
26年1月 個人事業主として活動停止
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履歴書の表記:アルバイト

アルバイトをしていた期間は空白期間にするよりも基本的に書いておいたほうが無難でしょう。「会社名+アルバイト」のような形で記載しておきます。

履歴書の表記:派遣社員

派遣元・派遣先がわかる書き方をしましょう。「〇〇会社より□□会社へ××業務にて派遣」等で機関に合わせて記載しましょう。
派遣されていた先が多い場合は「〇〇会社に派遣登録し、××業務に従事」とまとめて書いておくことも可能です。定められた期間で退職した場合は「契約期間満了で退職」と記載しましょう。

履歴書の表記:契約社員

アルバイトと同様「会社名+契約社員として」のような記載をしましょう。派遣社員の際と同様決まった期間終了時に退職の場合は「契約期間満了で退職」と記載しましょう。

3.職歴が多い場合の対処法

学歴欄を簡潔にする

学歴に関しては高校卒業からの記載にしましょう。休学した期間がある場合は、復学と合わせてしっかり記載しましょう。

職務経歴書で補足

履歴書には記載できる範囲で記載し、残りについては職務経歴書に記載するという方法があります。
詳細は職務経歴書に記載、と一文とともに記載しましょう。

4.ブランク期間の書き方

長期療養の場合

その理由・現在は問題がないこと、を記載しましょう。期間中にスキルアップのために何か取り組んだことがあればアピール材料となるでしょう。

資格取得の場合

資格取得のために期間が空いている場合は、「〇〇(資格名)の取得のため勉強に専念」等の一文を入れましょう。目指した理由、その資格が業務に役立つか等に関しては確認されますので説明ができるようにしておきましょう。もちろん応募先の業種・職種に関連する資格であれば非常に望ましいものになります。

5.公的な書類であるため虚偽の内容を書かないようにする

間違いなく虚偽の内容を記載してはなりません。経歴の詐称は採用の取消及び解雇の対象になることもあります。
自身の過去に関して知られたくない、触れられたくないこともあるかと思いますが、公的な書類であることを自覚し事実のみを正直に記載するようにしてください。

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